ひとくち伝言 平成28年3月

『電車の優先席を占領して、大声でおしゃべり中のおばさん二人組。目の前に妊婦さんが立っていても、「妊娠は病気じゃないから、年配が座るべきよね」って。
そしたら、その横に座っていたもっと年配のお爺さんが、ニッコリ笑って「老いも病気じゃないですよ」と言って妊婦さんに席を譲ってた。お爺さんカッコイイ!!』

『ある駅にて。通勤ラッシュの時間、すでに満員状態でホームに入ってくる電車。受験生であろう女子中学生三人が乗り切れず、今にも泣き出しそう。すると入口付近の男子中学生達がぞろぞろと降りて、その子たちに声をかけた。
「俺ら走るんで、乗ってください」
なんて男前なんだ。』

『バスに乗っていると、誰もボタンを押してないのに、突然バスが停留所に止まった。待っている客もいないのに、どうしたんだろうと思っていると、運転手さんが「すみません、後ろに寝てる小さなお子さん居ませんか? その子、多分ここで降りるので起こしてもらえますか?」とアナウンス。皆に起こされた小学一年生くらいのその子は照れつつ降りてった。皆笑顔になった。』

 インターネット上で呟かれた、身近な親切の話。自分に向けられたわけでもない他人の優しさが、なんでこんなにも嬉しく、心地良いのでしょうか。優しい人が多い社会の方が、自分にとって都合が良いから? 自分の属する社会が価値あるものと感じられるから? それも一つの答えでしょう。でも、どちらかと言えば親切を受けた人よりも、親切をした人の方を羨ましく思いませんでしたか?機会があれば、私もこんな風に人に親切にしてあげたい。照れくさくって、なかなか簡単にはいかないけれど、なるべくなら優しい人間でありたい。多分、ほとんどの人が、心のどこかではそう願っているからこそ、人の善意に心が共鳴して、ほっこりと嬉しくなるのかも知れません。

「聖者を見ることは善(さいわい)なり 聖者と共に住むは常に幸いなり
おろかなる者を見ざる人は心つねにたのしからん(法句経(ダンマパダ))」
 不道徳な行いを見れば気分が悪くなるし、善い行いを見れば気持ち良い。とても当たり前のようなことだけど、すごいことです。理性ではなく、心が、自分のあるべき様を知っているわけですから。

草野榮雅 拝

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平成28年 3月〜 5月の行事予定 

 3月6日・7日 (日・月) 午前9時 写経の会
 3月12日 (土) 午前9時 坐禅の会
 3月17日 (木) 午後2時 春彼岸大施餓鬼会
               お塔婆のお申し込みは前もってお電話かFAX、
               Eメールにてお願いいたします。1本三千円です。

 4月3日・4日 (日・月) 午前9時 写経の会
 4月3日 (日) 午後6時 花まつりコンサート
 4月9日 (土) 午前9時 坐禅の会
 4月12日 (火) 坂東三十三観音参拝 日帰り旅行
 4月17日 (日) 午後2時 観音経読誦会(月例法要)
 4月29日 (金・祝日) 午後2時 慈音会総供養

 5月1日・2日 (日・月) 午前9時 写経の会
 5月14日 (土) 午前9時 坐禅の会
 5月17日 (火) 午後2時 観音経読誦会 並びに護摩供養


◇春分の日前後の一週間、昼夜の長さが丁度同じくらいになる期間をお彼岸と申します。ご先祖様を尊びお塔婆を建立してお戒名を読み上げ、丁重にご供養いたします。ご希望の方は、事前にお申し込みくださいませ。

◇今年は花まつりコンサートを4月3日に行います。今回は原点、純粋に音楽を楽しむということにに立ち戻ります。どうぞお気軽にご参加くださいませ。
 楽器運搬の費用をお手伝いいただけますと 大変有り難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします。