ひとくち伝言 平成20年7月
友人から聞いた話です。
街を歩いていたところ、洋服屋の客引きといった感じの、体格の良い黒人男性が2人で立ち話をしていたそうです。なんとなく、ペラペラと英語で会話をしてるんだろうなぁと思っていたそうですが、聞こえてきた会話は、
「コノアイダサァ、歯ガ痛クナッテサァ」
「ウッソ、ソレデドウシタノ?」
…日本語だったそうです。
そういえば私も、イタリア人の知り合いと初めて会った時、「イタリア語でこんにちはって何だったっけな?英語は通じるかな?」と慌てていたら、「初めまして。○○といいます。」と流暢な日本語で挨拶され、面食らった事がありました。下手をすれば日本生まれ日本育ちの日本人よりも丁寧なイタリア人の日本語を聞き、おそらく私の頭は混乱してしまったのでしょう。思わず「ないすとぅみーてゅー!」とインチキな英語で答えてしまい、グローバルな赤っ恥を晒してしまいました。
外国人は当然外国語を話すのだろう、日本語は不得手に決まっているという思いこみが見事に裏切られた、愉快な体験でした。それと同時に、日本語に関しちゃ日本人の方が上手いはず、という思いこみも少し揺らいだわけですが…。
ところで、この「思いこみ」という言葉は、あまり良くない意味で使われることが多いようです。先入観や固定観念のように、ともすれば物事の見方を歪めてしまうものといった印象が強いのでしょうか。
しかし、冒頭の話のような可笑しさを生むこともありますし(意図的に演出するとお笑いのボケですね)、希望や信念という名で呼ばれることもあります。一般的に会社員はスーツを着るのだ、というような、常識の域にまで達したルールも、社会共通の思いこみかもしれません。また、時にはある意味で合理的な予測や判断もあるかと思います。
確かに思いこみというのは、事実と違う場合もありますし、意固地になってしまったり、時に偏見や差別を生みますが、「人は思いこみの中に生きている」なんて言葉もあるくらい日常的なもののようです。無くそうとして無くせるものではないのであれば、うまくコントロールしていきたいものです。
(榮雅)
ひとくち伝言板
◇7月〜9月の行事予定
7月6日 (日) 午前9時より 写経の会
7月7日頃〜15日頃 お盆棚経期間
7月17日 (木) 午後1時より 盂蘭盆大施餓鬼会(塔婆供養)
お塔婆は前もってお電話かFAX、eメールにてお申し込みください。1本3,000円です。
7月27日 (日) 午後6時より 献灯会
8月17日 (日) 午後1時より 月例法要
9月7日 (日) 午前9時より 写経の会
9月17日 (水) 午後1時より 秋彼岸大施餓鬼会(塔婆供養)
◇7月27日(日)午後6時より
恒例 百観音献灯会(ひゃっかんのんけんとうえ)
詳しくは別ページをご覧くださいませ
◇花まつりコンサートご報告
今年は生憎の雨でございましたが、その雨のおかげで外の雑音がシャットアウトされ、 大変いい雰囲気でございました。