令和八 丙午 年 正月
謹んで新たな年のご挨拶を申し上げます。
新たな一年の目標を立てる上で、目的と目標の違いについて考えてみたことはおありでしょうか。簡単に言えば、目的は目指すべきゴール、目標はそこに至るための目印です。例えば、少し体重過多な人が「健康になりたい」という目的を持って「体重を70㎏まで落とす」ことを目標にしたとしましょう。これは健康という曖昧な状態を70㎏という数字に置き換えているわけですね。この数値化は、目標達成にとても効果的です。「毎日8,000歩以上」とか「一日のカロリーを2,000㎉以下」「間食を0回に」といった具合に、細かく数値目標を立てるほど、自分の現在地が分かりやすくなります。目標には数字を入れる。これが目標達成の秘訣なのだそうです。ただ、気を付けなければいけないことが一つ。ここでは健康を70㎏に置き換えましたが、70㎏=(なら)健康ではないということ。平均値や理論値はあれど、当然、人によって適切な体重は違います。そして、体重だけで健康かどうかが決まるわけでもない。もし目標の数字だけを見て無理をすれば、かえって健康を損なって本末転倒です。健康のためには、目標の立て方と、その目標への進み方が大事になってきます。
では、私たちは「幸せ」という目的のためには、どんな目標を立てるべきでしょう。例えば、元気に百(一〇〇)歳を迎える?友達が千(一,〇〇〇)人以上?投資で億り人になる?(一〇〇,〇〇〇,〇〇〇)確かにそういった目標もそれぞれ具体的で良いのですが、その数字は本当に自分が望む幸せとイコールでしょうか。健康も社会的ステータスもお金も、不幸を減らせる可能性はありますが、幸せに必須というわけでもありません。場合によってはその数字の不足が、不安の種になります。
お釈迦様はこうした富や名声、長寿といったものを決して否定はせず、その幸せの成立条件をいくつか示されました。要約すると、まずはその豊かさが真っ当で後ろめたくないこと。家族や友人、社会にその豊かさを還元し、共有すること。そして、憎しみから離れていること。これらを意識していれば、数字の多寡に惑わされず、ちゃんと幸せになれるよと、世間に生きる私たちに助言してくださっています。
幸せのために頑張っていたのに、気付けばその当初の目的から離れてしまっていた、なんてことにならぬよう、この一年の始まりに、改めて自分の望みと目標を、そしてそこまでの歩み方を、じっくりと考えてみては如何でしょうか。ちなみに、私がお薦めする幸せ目標は「一日一善」ならぬ「一日一微笑み」です。自分にやましいことがないか、他の人に笑顔を向けられているか、イライラに囚われていないかを、毎日振り返ることができますよ。こんな数字の入れ方なら、お釈迦様のお考えにも沿っているような気がします。なにより、人間は嬉しいから笑顔になりますが、笑顔だから嬉しくなるという性質もあるのだとか。これは良い本末転倒。笑顔は周りだけでなく、自分への幸せな贈り物にもなるようです。
草野榮雅 拝
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令和八年 主な行事のご案内
一月一日(木) 修 正 会(しゅしょう え )(護摩修行・祈祷)
午前六時および午後二時頃、本堂にて修行
一月十七日(土) 初観音大護摩供
二月三日(火) 節分会 星まつり 午後二時より
三月十七日(火) 春彼岸 大施餓鬼会
四月八日(水) 釈迦降誕(ごうたん)会(え)(花まつり)
四月二十九日(水・昭和の日) 慈音会法要・多宝塔供養会
五月十七日(日) 観音護摩法要
七月十七日(金) 盂蘭盆 大施餓鬼会
七月二十六日(日) 百観音献灯会 夕方六時より
九月十七日(木) 秋彼岸 大施餓鬼会
十一月十七日(火) 境内石仏総供養大護摩供
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● 毎月十七日 読経と法話の会(月例法要)
毎月午後二時より、太鼓の音に合わせて観音経と般若心経をご一緒にお唱えいたします。
どなたでもご参加いただけます。
正月、五月、十一月は護摩法要、三月、七月、九月は施餓鬼法要を併せて修行いたします。
● 毎月第一日曜日ならびにその翌日の月曜日
午前九時より 写経の会 (小筆と納経料千円をご用意ください)
※一月は第一日曜日の四日と五日、二月は第二日曜日の八日と九日です。
なお、八月はお休みです。
● 毎月一回、不定期で坐禅の会を行っています。詳細はお問合せください。
年回表
一周忌 令和七年(2025年)寂 十七回忌 平成二十二年(2010年)寂
三回忌 令和六年(2024年)寂 二十三回忌 平成十六年(2004年)寂
七回忌 令和二年(2020年)寂 二十七回忌 平成十二年(2000年)寂
十三回忌 平成二十六年(2014年)寂 三十三回忌 平成六年(1994年)寂